山歩き

下ノ廊下ー水平歩道 ① 2023/10/22(日)~24(火)

 

Greatest Operation Ever 12

遂に憧れの下ノ廊下へ

何度か個人で計画しましたが、天候、仕事の都合、阿曽原温泉小屋が満員などで断念してきました

今回ベースキャンプ遠征ツアーで宿願達成!

紅葉もちょうどピーク寸前

天候にも恵まれ(龍神様何処へ行った・笑)最高の山歩きでした!

女性4名+男性2名+ガイドさん3名(現地ガイドのTさん、ベースのTさんが同行、ベースのYさんは車の回送をしてくれました)

 

10月22日(日)

6:00丸亀→6:40高松→高松中央IC→7:00津田の松原SA7:10→8:40宝塚北SA→神戸JCT→新名神高速道路→高槻JCT→10:30養老SA11:10→小牧JCT→中央自動車道→13:10駒ヶ岳SA13:20→岡谷JCT→長野自動車道→14:05安曇野IC→大町アルペンライン→15:00関電トンネル電気バス扇沢駅

13:11 駒ヶ岳SAより中央左「仙丈ヶ岳」、左端「甲斐駒ヶ岳」、右「農鳥岳」「間ノ岳」「北岳」・・・たぶん・・・
14:21 安曇野ICを降りて扇沢駅に行く途中、中央右の大きな山「鹿島槍ヶ岳」その右は「五竜岳」から白馬連峰、左端は「針ノ木岳」?
15:10 扇沢駅に到着、登山靴に履き替えて電気バス乗り場へ
駅前から見えるのも鹿島槍ヶ岳かな、この辺の紅葉も見頃
駅の後ろは立山かなあ~
15:25 現地ガイドTさんと合流、電気バスで黒四ダムへ、ガイドのYさんは二日後宇奈月温泉で待ってくれています
トローリーバスから電気バスになりました、超高速充電10分でフル充電できるそうです
15:48 黒四ダム到着、雪を纏った立山に感動!
もう真冬の装いですね
風が無いので寒くはありません、ウインドブレーカーで十分です
ダムの上を今日の宿に向かいます
ダム湖の濃い青がきれい!
下流側は後立山連峰、手前左の岩山は「大タテガビン」
ダム湖の方角中央「赤牛岳」、左奥「水晶岳」
底に見える橋を明日渡って下ノ廊下に入ります
ダム湖の左に見えるのは「針ノ木岳」
15:59 トンネルに入ってダム湖の淵を歩く
ダム湖遊覧船
針ノ木岳もいつの日にか・・・
存在感ある~
16:11 紅葉の湖畔を歩く
落ち葉ロード
ブナ?
16:17 何度見てもかっこいい!
16:23 ロッジくろよん
改装されたのか、めちゃめちゃきれいな部屋でした
18:00 美味しい夕食でした (^_-)-☆ お風呂に入って明日に備え20時就寝 (-_-)zzz

 

10月23日(月) 下ノ廊下

5:25 明けの明星今日も天気よさそう、朝ごはんは昨日作ってもらったお弁当ですませる
ロッジくろよん、お世話になりました5時半出発です、気温2℃寒くない
ロッジくろよんから阿曽原温泉小屋まで(狭い峡谷のせいかGPSの電波が乱れています)
ロッジくろよんから丸山(丸山東壁:黒部の巨人)
丸山から黒部別山谷出合(大タテガビン南東壁:黒部の魔人)
黒部別山谷出合から十字峡
十字峡からS字峡
S字峡から阿曽原温泉小屋
累積標高(+)1650m(-)2300m、沿面距離24km、所要時間11時間、速度普通
5:52 黒部湖の横を通って
5:58 営業前のケーブルカー乗り場を通り過ぎ
6:00 ダムに到着
6:01 観光客がまだいない静かな黒部湖
6:02 後立山連峰が少し赤く染まる
6:02 ダム底はまだ薄暗い
6:03 黒四ダムに来たのは4回目かなあ?
6:03 現地ガイドTさんが予言していたモルゲンロートが始まる!
6:04 これに合わせてガイドさんが出発時間を決めました
6:05
6:06 ピントを暗い所に合わせるか、明るい所に合わせるかで全体の色が変わってくる
6:07 わずか5分ほどのショーでした、これが見られただけでも来た甲斐がありました (^_-)-☆
6:08 水晶岳も赤くなってきた
黒四ダム建設で亡くなられた171名の慰霊碑に山の安全をお祈りして出発
6:13 中央の台形が富士の折立、左に大汝山、さらに左が雄山
6:14 トンネルの中を進む
6:21 登山者用出口へ
6:23 出口手前で最後のトイレをすませ外に出る、黒部三大岩壁の一つ「黒部の魔人」
6:24 黒部峡谷
この時期数少ない花の一つノジギク(牧野富太郎命名)
6:27 すっかりモノトーンの世界になった立山ともお別れ
6:37 谷へどんどん降りる
6:54 黒部川を渡る
6:56 観光放水は10月15日までなので水量は少ない、放水は観光用で実際の発電は10キロ先の地下にある高低差550mの黒部川第四発電所で行われる、そこから黒四ダムと呼ばれる(正式名称は黒部ダム)
イワナ?が泳いでいました
この辺の紅葉もきれい
7:01 いよいよ下ノ廊下に入ります、「黒部に怪我なし」と言われ落ちたらただではすまない
7:20 ひたすら左岸を歩きます
シナノナデシコ
7:37 両側から岩壁が迫る
7:44 紅葉が鮮やか
7:45 木橋は何ヶ所もあります、危険な所はセルフビレイ(自己確保)して通る(ハーネスの装着、カラビナの使いかたは昨晩ガイドさんから簡易講習を受ける)
7:46 ここが黒部別山大タテガビン南東壁「黒部の魔人」?「黒部の巨人」「黒部の怪人」が黒部三大岩壁
7:48 写真は安全な所、もしくはセルフビレイを掛けてから撮る
7:55 濡れた木橋は特に注意
7:57 絶景ですね・・・
8:01 徐々に高度を上げる
8:02 どこでも落ちたら終わり・・・
8:03 写真がブレていますが、先週ここを間違って登って行った人がいるらしいです(内蔵助谷出合)
8:05 日本庭園みたい
8:09 絶景が続く
8:09 峡谷の左が立山連峰、右が後立山連峰
この岩壁も名前はないけどクライマーには登りたくなる岩でしょうね
8:10 紅葉の中にマユミの木が1本
ネットで見た花好きの方は皆さんこれを撮っていました(ここにしかないので・笑)
8:11 ここは数少ない休憩地点でした
8:16 鮮やかな黄色!
8:17 後ろを振り返って
8:19 紅葉に圧倒されます
8:20 この辺りはまだそんなに高低差がない
8:20 紅葉で埋まる渓
8:31 短い梯子でも落ちたら大けがです
8:38 雪解けの水が何万年も削ってできた渓
8:41 絵になりますねえ~♪
8:56 構えてカメラ任せでパッと撮っているので(三日間で約600枚、最近の一眼レフはピントが合うのがめちゃめちゃ早い!)もし一人で時間に余裕があったら、阿曽原温泉に着くのに三日はかかりそう (笑)
9:03 一月後には真っ白な世界になるんでしょうね
9:07 現地ガイドのTさんは写真家でもあります
そのTさんが足を止めた所、今日はガイドに専念するためコンパクトカメラ?スマホ?で撮っていました
9:27 岩壁に咲く花のよう・・・
9:40 こんな景色が30kmも続くんですよ~♪
9:40 また高度が上がり始める
9:45 7km歩いてきたけど、先はまだまだ遠い・・・
9:45 光が当たれば超絶景ですね
9:47 青年が追い抜いて行った
9:53 黒部川がだいぶん下になる
9:55 まさにV字谷
9:58 すれ違いもあれば、追い越しもあり
10:01 神の絨毯が山から垂れ下がっているような・・・
10:06 セルフビレイを間違った仕方をしているとすぐにTさんから指摘される
10:11 見事な紅葉・・・神の緞帳・・・
10:13 木橋はある程度の雪の重さがかかると落ちるように作ってあります、強度を強くするとアンカーが抜けて修理が大変だからそうです
10:16 聳え立つ岩壁に錦の紅葉
10:21 狭い所は道幅1m以下
黒部ダムから下流側が下ノ廊下、上流側が上ノ廊下(沢登り)、中ノ廊下は黒部湖に沈んでいます
10:26 「大ヘツリ」と呼ばれる所、岩壁をまっすぐ進む道もありますが安全確実な方へ・・・
10:29 梯子の最上部から来た道を見返す
10:29 上がってきた梯子、この後すぐに同じように梯子を降ります
10:36 難所はまだまだ続きます(最後の最後まで難所の連続です、事故が多いのは集中力が切れるため)
10:36 峡谷に日が差し始める
10:41 沢も何度か横切る(黒部別山谷出合)
10:51 黒部川がだんだん下になる
10:56 日が差してきて紅葉が一気に照り輝き始める!
11:01 渓谷も険しさを増す
11:23 V字谷から覗く紅葉
11:24 奥にゴツゴツした岩山
11:32 空の色を濃く撮る
11:39 これぞ下ノ廊下というような所
11:40 下を覗く・・・落ちたら終わりやな・・・
11:42 白竜峡と呼ばれる所らしい
11:43 ザ・アドベンチャー!
11:44 歩いてきた渓
12:26 また沢を渡る
12:31 青空が広がると紅葉が一段と映える
12:36 こんな所でも右は崖です
12:37 シーズン中でも崩れたところがあるとすぐに修理してくれています m(_ _)m
12:38 超危険地帯
12:44 また後ろを振り返る、日が谷底まで射すようになった
13:04 吊橋、揺れるので一人ずつ渡る
13:09 吊橋の上から見えるのが十字峡、左右に流れるのが黒部川、手前からの流れは劔沢、向こうからの流れは棒小屋沢、もっと近い所から見れるようですが危険なのでガイドさんが行きませんでした(劔沢の上流に幻の大滝、劒大滝があります)
ダムから12km歩いてきた、まだまだ先は長い・・・
13:18 追い抜いて行った若者、テント泊のザックは大きくなるので岩に当てたり、引っかけたりすると危険が増します
13:49 絶壁が続く
13:50 黒部川は遥か下です
14:03 崖崩れで登山道が埋まっている
14:07 毎年毎年これだけの登山道をわずか一カ月余りのために整備される方には頭が下がります m(_ _)m
14:13 体の陰で見えませんが、皆さんカラビナをワイヤーにかけて歩いています
14:16 S字峡
14:17 絶好の天気、紅葉はこの週末がピークでしょうね
14:28 送電線のトンネルが見えた!木道、吊橋以外の久しぶりの人工物・・・なんかほっとする・・・
14:51 鉄塔も出てきた!この辺の地下に黒部第四発電所がある
15:00 さっきのよりだいぶん長い吊橋
15:11 吊橋を渡るとこんなところに出ました、大地に降りた気分がします (笑) 右側に工事用でしょうかトンネルがありました
15:20 仙人谷ダムに到着! このダムは黒部第三発電所(欅平のもっと下)で発電を行うためのダム、いわば黒三ダムです。また雲切新道との合流点でもあります。
15:21 仙人谷ダムから水平歩道(欅平まで)になる
15:23 ダムの上を通る、正面の山の中をトンネルが走っている
ダム湖の上流、奥に滝が見える
発電が終わった水を流しているそうです・・・なんかもったいないような気がするのは自分だけ? あそこにまた発電機を置けば相当な電力ができるのでは (笑)
下の鉄の筒みたいなのは黒部専用鉄道仙人谷駅
15:27 トンネルの中は熱気でレンズが曇る、こここそが吉村昭さんの小説「高熱隧道」の舞台です。この先で線路と交差しましたが自分のメガネも真っ白に曇って何も見えませんでした。今でも40℃の温度があるそうです。工事中の最高温度は160℃を越えました、ダイナマイトも自然発火で爆発したそうです。 温度だけでなく雪の恐ろしさも壮烈で「泡雪崩」といって降り積もった雪が空気を圧縮しながら落下して障害物に当たった途端その空気が秒速1000mというすさまじい威力で爆発するそうです。 鉄筋3階建ての宿舎が一瞬で600m吹き飛ばされたそうです。(死者84名)
15:30 トンネルを出てもまだレンズが曇っている
ここから出てきました
現在の宿舎の横を通る
15:40 ここで気を抜く事故が多いそうです、まだここから100mの急登、100mの急下降が待っています
16:04 急登を登っていったん水平な道になる
16:25 急坂を降りて阿曽原温泉小屋到着~! !(^^)! 宿のお姉さんが「お疲れ様!」と着いた人に一人ずつ声をかけていました、ありがたいですね (^^♪
16:44 人物をカットしたので変な構図になった阿曽原温泉小屋、白馬鑓温泉と同じく営業が終わると取り壊されます、気温12℃
16:44 小屋の前からの眺め、小屋は満員、食堂にも布団を引いていました テント場は余裕がありました
18:00 楽しみだった露天風呂、日中は1時間ごと男女入れ替え制、夜は混浴になるそうです。温泉まで10分位降る、ガイドさんから登山靴を履いていくように言われました。真っ暗なのでヘッドランプを点けてお風呂に入ったのは初めて (笑)
19:00 阿曽原温泉小屋名物のカレー、美味しかったです。11月号の「山と渓谷」に阿曽原温泉小屋の連載(11月号が最終回)が出ているそうです。お代わり何杯でもOK!

 

とにかく長かった~体力が落ちる前に来られてよかったです(まだ明日がありますが・・・)

このコースは一度出ると欅平までエスケープ道はありません、それなりの体力・気力が必要です

普段山を歩いている人でも10時間越えの山歩きはあまりないと思うので、集中力が切れたら終わりです

体調が悪ければ入山を控えるべき、そんな時はキャンセルしても小屋の主人も怒らないと思います (笑)

この日も20時には就寝、明日に備えます・・・(-_-)zzz

 

下ノ廊下ー水平歩道 ②

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